【ネタバレなし】白夜に降り注ぐ狂気!映画『ミッドサマー』の感想レビュー

ミッドサマー

こんにちは、たかなし亜妖です。

魔界には花粉がありませんので、近頃の日本は辛いと感じる今日この頃です。

さてさて今回は、上映中のスリラー映画『ミッドサマー』についてレビューしていきたいと思います!

この映画の恐ろしいポイントはズバリ「暗い画がほぼないこと」

全編通して明るい映像の中で描かれる狂気とは?

本記事で詳しくレビューしていきますね!

胸のざわつきが止まらない!スリラー映画『ミッドサマー』

監督は「ヘレディタリー 継承」で名をはせるアリ・アスター。

こちらの作品をご存じない方もいらっしゃるとは思いますが……「2019年の映画イチ怖い」と言わしめた作品!

他にも「21世紀最高のホラー映画」とも言われていますね。

アリ・アスター氏の作品の魅力はまず「大味」でないところ。

海外の怖い映画は“脅かし”に特化していたり、モンスターが登場したり絵面にインパクトのあるパターンがよく見られます。

ミッドサマーもそうなのですが、そこまで派手な描写はありません。(グロはありますが)

そのインパクトのなさが怖いと言いますが…じわじわと責めてくる感覚・生理的嫌悪感を掻き立てるのが天才的なんです。

鑑賞後もつい考えてしまう、頭から離れてくれないのが今作品の魅力です。

『ミッドサマー』の簡単なあらすじ

主人公である大学生のダニーは精神的に不安定な部分があり、彼氏のクリスチャンに頼り切り。

そんな時に同じく精神が不安定だった彼女の妹が、両親を巻き込んで一家心中してしまいます。

一方で彼氏のクリスチャンはダニーと別れたがっており、なかなか言い出せない状況が続いていました。

彼の友達も「早く別れろよ」と焚き付けてきます。

次の夏、クリスチャンは友人たちとスウェーデンのホルガに行く予定を立てていました。

友人の一人、ペレから「ホルガにて90年に一度の夏至祭があるから、来てみては?」と誘いを受けていたのです。

彼も論文を書くために行く気は満々。

しかしダニーには知らせていなかったため、大激怒されるのですが…ひょんなことから一緒にホルガへ行くことに。

大自然が広がり、幻想的な世界に感動する若者たち。

しかし徐々に「ミッドサマー(夏至祭)」の狂気に気づいてしまうのです…。

ホラーにそぐわない明るい画が美しい

広がる緑に素敵な衣装、花冠をつけて舞う女性たちについ心を奪われてしまいます。

ホラー=真っ暗、というイメージですがこの作品の舞台・ホルガは白夜のためほぼ一日を通して空が真っ青。

暗くなるのはほんの少しの時間だけですが、その間に怖い現象が起きないため一風変わったホラー作品となっています。

美しい情景に見とれ、この地で起きる狂気もスッと心に入ってきてしまう恐ろしさ。

鑑賞している間はこっちまで洗脳されそうになるほど笑、戻れない狂気に巻き込まれそうになるんですよ…!

『ミッドサマー』の怖さレベルは?どんな人におすすめ?

正直なところ「ホラー映画」でカテゴライズするのは難しいところ。

スリラー要素も十分にあるため、心霊が出てくるようなホラーとは全く違います。

怖さレベルで言うと☆5つ中マックスでしょう!

「一番怖いのは人間だぞ」ということを嫌というほど思い知らせてくれます。

のっけからダニーが精神疾患、家族を亡くしている、恋人には距離を置かれそう…という主人公がマイナスのマイナスから始まる作品も早々ないですよね。

明るくキラキラな作品が好きな人には向きませんが、バッドなもの大好き!な人にはたまらないかも。

またグロ描写も少々ありつつ日中は輝くほど明るい地が舞台ですから、色々とハッキリ見えてしまいます。

もし鑑賞するのであれば、

  • グロ耐性あり
  • 生理的嫌悪感の描写は大丈夫
  • 全編通して暗い雰囲気に興奮する(?)
  • 狂気的な雰囲気に魅力を感じる
  • 一風変わった作品が観てみたい
  • 多少のエロ描写も大丈夫

な人が向いていると思います。

間違っても、ご家族や異性とは観に行かないことをおすすめしますよ!笑

まとめ:『ミッドサマー』は至極の傑作!恐怖を堪能したい方は是非ご覧あれ

美しい風景の中次々と襲い掛かる恐怖がたまりません。

ストーリー性も高く、2時間があっという間に過ぎていく作品でした。

ラストシーンは特に考えさせられるため、最後の最後までぜひ目を離さずご覧下さいね。

たかなし亜妖

ホラー好きの方にはすごくおすすめの映画なので、劇場の大画面でぜひご覧あれ!

 

▼公式サイト
https://www.phantom-film.com/midsommar/

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です