皆さん、こんにちは。
実は妖怪界隈にもお邪魔させて頂いている萌子です。
皆さんは妖怪と聞くとどんなイメージをお持ちですか?
某ジバニ○ンや鬼○郎のようにアニメや漫画をイメージする方から、
地方伝承や都市伝説などの本格的なものをイメージする方まで、
さまざまな妖怪のイメージがあると思います。
そんな妖怪たちがどんな風に生まれて来たのか気になりませんか?
そこで今回はその妖怪の謎について科学的な方面から攻めてみようと思います!
一般的に言われている妖怪の起源
妖怪は、日本で伝承されている民間信仰において
- 人間の理解を超える奇怪で異常な現象
- それらを起こす、不可思議な力を持つ非日常的・非科学的な存在
のことで妖(あやかし)や物の怪(もののけ)、魔物などとも呼ばれています。
その歴史は古く、すでに古代から存在していました。
古事記や日本書記といった1300年以上も前の書物にも妖怪は書き記されているのです。
そんなに前から妖怪が居るなんて驚きですよね。
日本以外で言うと、中国ではあの大妖怪「玉藻前・妲己・花陽夫人」とされている九尾狐が3200年前に誕生したと言われています。
妖怪はなぜ生まれたのか
妖怪の生まれる理由としては上記に挙げたように、
「人智では理解できない出来事への畏れ」が根本にあります。
他にも罪悪感から妖怪という幻覚を見てしまうケースなども少なくありません。
とにかく根本にあるのは「得体の知れないものへの恐怖」。
その恐怖から生まれたのが妖怪と言うわけです。
しかしながら現代の科学を用いると、悲しい理由で生まれた妖怪もいるのではないか?
そう考えてしまうのです。
現代の病と妖怪
現代の日本にはさまざまな病気を持つ人がいます。
しかし、どんな病気がありどんな症状なのかというのが広まったのはごくごく近代のことなのです。
その証拠に今の中高年や高齢者は自分の世代ではそこまで有名な病気ではなかったであろう、精神的な病について「甘えだ」とか「根性が足りない」だとか言う人も少なくありません。
分からないから、理解が追い付かないから、そんな発言が生まれてしまうのです。
理解できないなら、せめて放っておいて欲しいものですね。
こうした悲しい理由で妖怪も生まれています。
例えばよく聞く「○○憑き」。狐憑きが一番メジャーですかね?
狐のように手足をクッと丸めて、いつもと違った言動をし、精神が錯乱した状態になる。
これは極めて脳の疾患に近いのです。
一例としては「てんかん」が挙げられます。
全般発作や部分発作など細かい分類は色々とあるのですが、
- 顔の片面、上肢、下肢が痙攣
- 筋肉の過剰な収縮と弛緩
- 嘔吐、発汗、立毛、頻脈
- 恐怖感や離人感
- 応答不可
- 舌舐めずりや舌打ち
- 顔や体を撫でたり擦ったりする
- 発作後の記憶喪失
- 眼球上転
- 突然の虚脱
などの症状が引き起こされます。
これらを見てどう思うでしょうか?
手足をクッと曲げて強張らせ、顔を洗うように撫で、舌舐めずりをし、逆毛が立ち、話も通じず、元に戻ると覚えていない。
まるで狐や猫のような仕草になりますよね?
こうした事から狐憑き、化け猫憑きなどは生まれてしまったのではないでしょうか。
まだ日本でてんかんがそれほど広く知られていなかった時代、きっと患者の家族はその見知らぬ病に恐怖したことでしょう。
そしてもう一つの妖怪「山姥」や「鬼婆」について。
これも姥捨山という言い伝えがあった時代、山に置き去りにされた老婆や、家にはいたものの独居生活や家族に厚く介護をされていなかった「認知症」の老婆が他害をしてしまったという話ではないかとされています。
認知症になると、
- 不安や幻覚、幻聴、妄想
- 怒りっぽくなる
- 身形に気を使わない
- 睡眠中に異常行動を取る
- 善悪の判断がつかなくなる
- 穏やかな時と悪い時を繰り返す
ボロボロの衣服を纏い、近付いた旅人や村人を襲う、そんな姿は容易に想像できますね。
やはり、こちらもご家族が「認知症」を知らず、介護の方法も知らず、当時は薬すらない事から生まれてしまった悲劇の妖怪と言えるのではないでしょうか?
まとめ&感想
実際に親類にてんかん患者のいる私としては、テレビのホラー特集などでの除霊シーンを見ると「これ、てんかんの症状では?除霊より病院だよ!」と思うことが稀にあります。
なので、もしかしたら海外の「悪魔祓い」なんかも現代の病気に当てはまるものがあったのではないかと思います。
皆さんは、何か得体の知れないものに恐怖を感じたことはありませんか?
あなたのちょっとした恐怖から、未来の妖怪が生まれることもあるかもしれませんよ。