皆さん、こんにちは。
節分で歳の数だけ食べる豆が、年々ツラくなってきた萌子です!
皆さんは節分に何をして過ごしていますか?
豆まき?恵方巻を食べる?柊やイワシの頭を飾る?
今回は東京の浅草、花園公園では毎年節分の時期に楽しいお祭りをやっていますので紹介したいと思います!
萌子
素敵な「おばけ」がたくさんいるので、見ていって下さいね!
▼吉原節分おばけで開催されている「異装コンテスト」の様子です。
吉原節分おばけって何?その歴史もあわせて紹介
節分といえば豆まきや恵方巻き、などということは大半の方が知っている行事のひとつだと思います。
ですが実は節分におばけの仮装ををする文化が古くからあったのを知っている方は少ないかもしれません。
節分とはそもそも、「鬼は外、福は内」という掛け声と共に福豆を撒いて、年齢の数だけ(または数え年でプラス1つ)豆を食べて厄除けを行う行事でした。
「節分おばけ」はいつもと違う仮装、つまり「おばけ」をすることで、鬼をビックリさせて追い払い厄除けをしようという行事です。
江戸時代から続く伝統
江戸時代から昭和初期にかけて、豆まきと共に行われており、今現在でも「節分おばけ」の文化の残る地域がごく少数ですが残っています。
吉原では節分の夜に、老婆が少女の髪型である桃割にしたり、逆に少女が成人女性の髪型である島田に髪を結ったりしていました。
このため「オバケ」とは「お化髪」が語源であるという説もあります。
そして「おばけ」の姿のままで寺社へ詣でて新年の平穏を祈ることも行われていたそうです。
節分おばけの日には、芸妓などが異性装、時代劇衣装、海外の民俗舞踊など、通常の衣装とは異なる「おばけ」衣装で座敷に出ることもありました。
またお客の方も「おばけ」をすることもあり、芸妓や舞妓などに扮して他のお客の座敷に出ることもあったのだとか!
通常だと吉原などのお座敷でお客が他のお客の座敷を覗くなどは言語道断とされてきました。
しかし、おばけの時には年に一度の例外として上がり込む事すら許されたというので驚きですよね!
また、この吉原という花街における「おばけ」では、特に厄年の者が異装して厄払いとすることも多く行われるそうです。
昨年、今年と参加した私、まさに本厄、後厄でしたので良い厄払いになったと思います!
【体験レポ】吉原節分おばけに行ってみた!
行ってみた、と言っても何気にもう3度目の参加なのですが…。笑
今回もコンテストに参加してみることにしました。
毎年昭和歌謡などを歌っていて、ご高齢の方々からよくお声がけして頂いております。
因みに昨年は九尾狐の和風メイドさんで「幻惑賞」を頂きました!
今年はハイカラさんな黒猫で参加。
出場者は10時に集合し、受付で参加料を払います。
参加賞と記念品を頂けるのですが、それが毎年粋な逸品なんです。
今年の参加賞はコチラ!
渋いブックカバー。
手帳や小さいノートにも使え上に、生地もしっかりしており重宝します。
一般参加の方々が集まり始めるのは12:00頃から。
屋台には焼きそばやフランクフルト、磯辺焼き、粕汁、甘酒や日本酒が並び、冷えた身体を温めてくれます。
吉福社中
そして吉福社中の皆さんの舞が始まると、吉原節分おばけの始まりです。
吉福社中の皆さんは日本の伝統芸能を伝える為に活動しており、2016年にパリで行われた日本文化の祭典「JAPAN EXPO」や、米国ワシントンでのCherry Blossom Festivalに出演するなど、海外にも活動を広げています。
吉福社中内・た組、河童の益次郎さん
「○○だじょ~」というコミカルな喋り方で、妖怪系イベントには欠かせないお方です。
お会いする度にお話をしてくださる優しい河童さんなので、個人的に推しています!
商店会会長の不破俊朗さん
今年は目玉の親父に扮していらっしゃいました。
普段の不破さんは時代劇俳優のような渋くて素敵な会長さんです。
芳豊河慎(がしん)さん
動物のお面作りや、水引を使ったアクセサリー作りが得意で、妖怪の日本画も描かれているのですが繊細で躍動感のある素晴らしい絵画を描かれる作家さんでもあります。
毎年お子さんに大人気の芳豊さんも温和で紳士的ですよ♪
もしかしたら来年は芳豊さんとコンテストに参戦するかも!?
汁婆(しるばぁ)さん
妖怪毛ちらしに扮した汁婆(しるばぁ)さん。
コンテストでは見事な薬売りの口上を披露していました。
汁婆さんは劇団にも所属されており、妖怪としての仕草や動きが本当に上手で、初見ではギョッとしてしまうほどです。
最優秀賞を受賞した「湯婆婆チーム」さん
まさに圧巻。
更衣室でお会いした時からカッコよく圧倒され、絶対優勝だなぁと感じていた皆さんです。
普段は女神輿に参加されているチャキチャキのお姉様方でした!
まとめ:吉原節分おばけはどんな人でも楽しめる愉快なお祭りです!
吉原節分おばけは、歩き始めのお子さんから、ご近所のご高齢の方まで老若男女関係なく楽しめるお祭りです。
また、参加される「おばけ」の方々は皆さん優しく気さくな方ばかりなので、お気に入りの方と交流するのも良い思い出になります。
去年ハロウィンやれなかったなあ、厄落とししたいな、なんかお祭り騒ぎしたいなという方は是非是非一度吉原節分おばけに参加してみてください!
萌子
来年はあなたがコンテストで優勝しちゃうかもしれませんよ!?
▼公式サイトはこちら
https://yoshiwara-setsubunobake.jimdo.com/