こんにちは、新興宗教を自力で脱会した有明ハルミです。
みなさんは、友達が『新興宗教に入っている』とカミングアウトしたらどうしますか?
大抵の人はしつこい勧誘を恐れ、理由を探して縁を切る方も多いと思います。
今回は私の実話を基に、新興宗教の勧誘手口とその断り方を解説していきます。
新興宗教を信じる家族と、信じない私
新興宗教を信じる家族は、とても多くの友達がいます。
しかし私は新興宗教を否定し、行事には一切参加しない人間でした。
そのため両親に「わがままな子供」と言われ、周りの大人には「変な子供」と揶揄されました。
同時期に私はいじめを受けていましたが、周囲の大人はいじめの事実を知りながら、手を差し伸べる人は一人もいませんでした。
もしも私が、新興宗教の信者になれば、大人の助けを貰えたかもしれない。
なぜなら新興宗教に入っている大人の中には、地元の有力者がたくさんいたからです。
その大人達が介入して、いじめ問題を解決したら『信仰のおかげ』という風になってしまう。
そのため大人の力を得るためだけに、新興宗教へ魂を売ることはしたくなかったのです。
学校では「死ね」「自殺しろ!」と、毎日罵られました。
男子に囲まれて、殴る・蹴る・棒で殴るの暴行も日常茶飯事。
先生が手をつけられない程いじめはエスカレートしていき、一人で耐えるだけの毎日でした。
この後遺症で男性恐怖症と、当時の学校の記憶がありません。
かなり辛かったですが、最後まで反抗して正解だったと今は思っています。
新興宗教に洗脳されたクラスメイトからの勧誘
高校生の時は『友達は一人も作らない』と決めていました。
そんな私にある日、声をかけてきた女子がいました。
お弁当ぐらいならと、私と彼女はしばらく一緒にお弁当を食べる仲に。
そんなある日、彼女が満面の笑みで「これ読んでみて」と渡してきたのが、キリスト教系カルト宗教のパンフレットでした。
それを見た私は愕然とし、声すらも出てきません。
少し経った後、私は状況を理解しました。
彼女はまず、友達のふりをして私に近づいた。
そして時間をかけ、仲良くなったところで『興味があったら来て、友達でしょ?』という勧誘に出たわけです。
聖書について「神話みたいなもの?」とその子に尋ねてみると、ものスゴイ剣幕で「聖書は神話じゃない、事実だ!」とヒステリックに叫び始めたのにはぞっとしました。
新興宗教の洗脳って、本当に怖い。
この経験を通して『一歩間違えてたら、私もそうなるのか』と感じたのを鮮明に覚えています。
出来過ぎな『人格者』にはご用心
新興宗教の信者は『心が優しい人』を見つけるのがとても上手です。
やみくもに声をかけず『善良な隣人』として、集団に紛れています。
困った時に優しく、その場にぴったりな声をかける。
これも、新興宗教の得意技です。
傷ついている時に優しくされたら『なんていい人なんだろう』と、誰もが思うでしょう。
ここから根気よく付き合っていき、友達として二人でお茶を飲む仲にまで発展させていきます。
そうすることで、人が出来た『人格者』というイメージを相手に植え付けていくのです。
自らも辛い経験を乗り越え、良きアドバイスもしてくれる。
これから一生付き合うかもしれない、そんな良き友人に見えてきます。
しかし新興宗教の信者は、大抵辛い事を経験した人の集まりです。
辛い事を経験した人から、更に辛い経験を聞く機会が常にあります。
更に、素晴らしいアドバイスが出来るように『訓練』されているのです。
本当に友達は優しい人か、優しい人の皮を被った『新興宗教信者』か?
そこを見極めていくことが重要になります。
この世界で最もよく使われている勧誘パターンなので、注意してくださいね。
『友達でしょ!』に振り回されないで!
誰でも一度は「友達だから」と誘われて、付いて行ったら『何じゃこりゃ!』となった経験があると思います。
友達が意外な趣味を持っているならまだしも、『カルト宗教の集会』だった場合は最悪です。
中学生や高校生の勧誘人は、行き先を詳しく告げない場合があるので気をつけてください。
例えば『お菓子食べられる』や『フリードリンクのイベント』など、具体的な場所を教えてくれない場合は、誘われても行かないことをお勧めします。
新興宗教の力を借りても、信仰するかどうかは別問題
これは経験談ですが、一時的に新興宗教の人脈を使ったことがあります。
家族単位での難局、家族全員が助かるには一時的にお世話になるしかなかったのです。
当時の私は生き延びるために、全てを割り切りました。
これから先も藁をもすがるピンチの時に、新興宗教の手を借りるときがあるかもしれません。
しかし、それによって助かったとしても『信仰するかどうか』は全く別の話です。
手を借りたあとは、一切関わらないのが身のためです。
入信しない『意思』をきちんと伝えることが重要
もし新興宗教系のイベントに参加しても、入信しない意思は相手にしっかりと伝えましょう。
勧誘を断るのは意外と簡単で「自分の家が所属している宗教」を伝えれば問題ありません。
例えば、家に聖書があるなら「ウチ、キリスト教」と言えば大丈夫です。
しつこく勧誘する場合は、日本国憲法第二十条「信仰の自由」を訴えましょう。
信仰の自由には「信仰を持たない自由」も、ちゃんと記されています。
勧誘を断る手段として、ぜひ使ってください。
あまりしつこいケースは、警察に通報しても構いません。
とにかく「入信しない」意思をちゃんと伝えれば、それ以上は近づいてきません。
まとめ:新興宗教の勧誘にはご注意を!
- いい人
- 心が優しい人
- 断れない人
- とても困っている人
新興宗教はこんな人を見つけて、同じ『いい人』や『似た境遇の人』を装って近づいてきます。
彼らが誘っても見知らぬ場所には付いていかないでください。
もし行ってしまっても、勧誘されたらきっぱり断ってください。
いくら友人でも、縁を切る勢いで断った方があなたの為です。
友人にどんな恩があろうと「信仰は別」でいいはず。
嫌な事はきっぱり断る『勇気』を持ってください。
信仰に頼らなくても、嫌な事は「NO!」を言う勇気こそが、人生で一番大切なものですよ。